携帯の明細を見直していたら「セキュリティパック」の文字があり、iPhoneのセキュリティパックはいらないと聞くけれど、外したとたんに詐欺やウイルスにやられたらと思うと、なかなか解約に踏み切れずにいませんか?
この記事では、iPhoneのセキュリティパックがいらない人と入っておいたほうがいい人の基準を、キャリアのセキュリティパックで何ができるのか、iPhoneの標準機能で何が守られているのかを並べて解説します。
ノートンなどのセキュリティアプリがいるのかどうかも扱います。
読み終わると、自分の使い方ならセキュリティパックを外していいのかを判断でき、外すときに代わりにオンにしておくべきiPhoneの設定まで済ませられるようになります。
iPhoneのセキュリティパックはいらない?標準機能と設定で足りる人が多い

iPhoneのセキュリティパックは、iOSを最新に保ち、iPhoneの標準の防犯設定をオンにしている人にはいらないことが多いです。
iPhoneはApp Store以外からアプリを入れられない仕組みで、キャリア自身も「iPhoneはウイルスチェック非対応」と案内しています。
つまり、iPhoneのセキュリティパックの中身は、ウイルス対策ではなく「危険なサイトや迷惑電話を知らせる」「流出した個人情報を見張る」といった見張り役が中心です。
この見張り役を、自分で注意できる人やiPhoneの標準機能で代わりにできる人は外してかまいません。
一方で、詐欺のSMSやメールをつい開いてしまう人、家族(特に高齢の親や子ども)のiPhoneを管理している人は、月数百円の保険として残す価値があります。
| あなた | 判定 |
|---|---|
| iOSを最新にしている・怪しいリンクは開かない | いらない |
| 加入した覚えがない・中身を知らない | 中身を確かめてから外す |
| 詐欺SMSやメールを見分ける自信がない | 残してもよい |
| 高齢の親・子どものiPhone | 残してもよい |
キャリアのセキュリティパックでできること

「セキュリティパック」はキャリアのオプションの総称のように使われていますが、会社ごとに名前と中身が違います。
ここでは執筆時点の公式サイトで確認できた内容をまとめます。
| サービス | 月額(税込) | iPhoneで使える主な内容 |
|---|---|---|
| ソフトバンク iPhoneセキュリティパック | 550円 | SecurityOne(危険サイト・危険Wi-Fi・迷惑電話や迷惑メッセージの対策)、位置ナビ、PCセキュリティ。新規受付は終了 |
| ソフトバンク セキュリティパックプレミアム | 770円 | 個人情報流出・迷惑電話・危険サイト・迷惑メッセージ・危険Wi-Fiのチェックなど。iPhoneはウイルスチェック非対応 |
| ドコモ あんしんセキュリティ | 220円 | 危険サイト対策・危険Wi-Fi対策・迷惑電話対策(警告)・迷惑メール対策など。iPhoneはウイルス対策非対応 |
ソフトバンクのiPhoneセキュリティパック
ソフトバンクのiPhoneセキュリティパックは月額550円で、2022年4月に新規受付を終了しています。
今も明細に載っているのは、それ以前に加入してそのまま続いている人です。
後継としてはセキュリティパックプレミアム(月額770円)が案内されていて、初めての加入なら1か月無料になります。
ドコモのあんしんセキュリティ
ドコモでは「あんしんセキュリティ」が同じ役割のサービスで、月額220円です。
iPhoneでは危険サイトや危険Wi-Fiの警告、迷惑電話の警告、迷惑メールの対策などが使え、ウイルス対策は対象外です。
中身は「見張り役」で、ウイルス駆除ではない
キャリアのセキュリティパックに入っていても、iPhoneのアプリをウイルススキャンすることはできません。
iPhoneは1つのアプリがほかのアプリの中身をのぞけない作りなので、Androidのようなウイルスチェックそのものが成り立たないからです。
払っているお金の中身は、危ないサイトを開く前の警告、迷惑電話の表示、個人情報の流出の通知といった「気づかせてくれる機能」だと考えてください。
iPhoneの標準機能で代わりにできること

セキュリティパックを外すなら、代わりにiPhoneの標準機能をオンにしておきます。
どれも無料で、設定は数分で終わります。
iOSを最新にして自動アップデートをオンにする
iPhoneの安全を支えているのは、いちばんはiOSのアップデートです。
見つかった弱点はアップデートでふさがれるので、古いiOSのまま使い続けるほうが、セキュリティパックを外すよりはるかに危険です。
- 設定 → 一般 → ソフトウェアアップデートを開く
- 「自動アップデート」をオンにする

Safariの「詐欺Webサイトの警告」をオンにする
Safariには、偽の銀行サイトや偽の通販サイトのような詐欺サイトを開こうとすると警告を出す機能があります。
- 設定 → アプリ → Safariを開く
- 「詐欺Webサイトの警告」をオンにする
キャリアの「危険サイト対策」に近い役割を、無料で持たせられます。

知らない番号の着信を消音にする
迷惑電話が多いなら、電話の設定にある「不明な発信者を消音」が役に立ちます。
- 設定 → アプリ → 電話を開く
- 「不明な発信者を消音」をオンにする
連絡先にない番号からの着信は鳴らずに留守番電話に回り、着信履歴には残ります。
病院や宅配業者など、登録していない番号からの大事な電話も鳴らなくなるので、よくかかってくる相手は連絡先に入れておいてください。

メッセージのフィルタとパスワードの警告
メッセージの設定には、知らない差出人のSMSを別の一覧に分ける機能があり、詐欺SMSが目に入りにくくなります(iOSのバージョンによって項目の名前が少し違います)。
また、iPhoneに保存したパスワードが流出したデータに含まれているとパスワードアプリが知らせてくれるので、キャリアの「個人情報流出チェック」の一部はこれで代わりになります。
あわせて読みたい:iPhoneセキュリティ設定のまとめ|パスワード・決済の入口
iPhoneにノートンはいらない?セキュリティアプリの考え方

ノートンなどのiPhone向けセキュリティアプリも、キャリアのセキュリティパックと同じく、iPhoneのほかのアプリをウイルススキャンすることはできません。
中身は、危険なサイトのブロック、Wi-Fiの安全チェック、個人情報の流出の見張り、VPNなどが中心です。
そのため、iPhoneにノートンが必要かどうかの基準も、セキュリティパックと同じです。
アプリを入れる意味がある人
パソコンでもノートンを使っていて、家族のパソコン・スマホをまとめて1つの契約で守りたい人、外出先の公衆Wi-Fiをよく使ってVPNが欲しい人には、アプリを入れる意味があります。
キャリアとアプリの二重払いは避ける
キャリアのセキュリティパックとノートンのようなアプリに両方入るのは、同じ見張り役に二重で払っている状態です。
残すならどちらか1つに絞ってください。
セキュリティパックを外す前に確かめること

本当に加入しているか、何に加入しているか
明細に「セキュリティ」とあっても、単体のサービスなのか、ほかのオプションとのセットなのかで外し方が変わります。
My SoftBankやMy docomoなど、契約しているキャリアの会員ページで加入中のオプションを一覧で確かめてから手続きしてください。
セットの割引やほかのサービスに影響しないか
パックの中に位置ナビのような家族向けのサービスが入っている場合、外すとそれも一緒に使えなくなります。
家族の見守りに使っているなら、代わりにiPhoneの「探す」で位置情報を共有できるかを先に確かめておくと安心です。
機種変更のときに付いたオプションも見直す
セキュリティパックは、機種変更のときに補償サービスなどと一緒に勧められて付いていることが多いオプションです。
故障や紛失の補償サービスも同じ考え方で見直せるので、auの人はau故障紛失サポートはiPhoneにいらない?入るべき人の判断基準も合わせて確認してください。
よくある質問

iPhoneのセキュリティパックを解約するとどうなりますか?
危険サイトの警告や迷惑電話の表示など、パックに入っていた機能が使えなくなるだけで、iPhone本体の防御がなくなるわけではありません。
iOSのアップデートとSafariの詐欺Webサイトの警告は、解約後もそのまま働きます。
iPhoneはウイルスに感染しないのですか?
App Store以外からアプリを入れられない仕組みのため、Androidに比べて感染する経路はかなり限られます。
ただし、偽サイトでパスワードを入力してしまう被害はiPhoneでも防げないので、リンクを開く前に送り主を確かめる習慣がいちばんの対策です。
「ウイルスに感染しました」と表示されたら?
Safariで開いたページが出している偽の警告です。
表示されたボタンや電話番号には触れずにそのタブを閉じ、設定 → アプリ → Safari → 「履歴とWebサイトデータを消去」で消してください。
セキュリティパックは高齢の親にも不要ですか?
詐欺のSMSや電話を見分けるのが難しそうなら、月数百円で警告を出してくれる仕組みを残す価値はあります。
残すかどうかは、本人がどれだけ自分で判断できるかで決めてください。
iPhoneにノートンはいらないですか?
iOSを最新にして標準の設定をオンにしているなら、多くの人にはいりません。
家族のパソコンもまとめて守りたい、VPNを使いたい、といった目的があるときだけ入れれば十分です。
無料期間だけ使ってやめてもいいですか?
問題ありません。
無料期間のあとは自動で有料になるので、続けないなら無料期間が終わる前に解約の手続きをしてください。
乗っ取りや覗き見が心配な人は、通信そのものを守る方法もあります。MillenVPN
のようなVPNアプリを入れておくと、フリーWi-Fiでも通信が暗号化され、第三者に中身を見られにくくなります。
まとめ

| セキュリティパックの機能 | iPhoneの標準機能での代わり |
|---|---|
| 危険サイトの警告 | Safariの「詐欺Webサイトの警告」 |
| 迷惑電話の対策 | 電話の「不明な発信者を消音」 |
| 迷惑メッセージの対策 | メッセージの不明な差出人のフィルタ |
| 個人情報流出のチェック | パスワードアプリの流出の警告(一部) |
| ウイルスチェック | iPhoneはキャリアのパックでも非対応。iOSの更新が防御の中心 |
iPhoneのセキュリティパックは、iOSを最新に保ち、標準の設定をオンにしている人にはいらないことが多いオプションです。
外す前に中身を確かめ、代わりの設定を済ませてから解約すれば、守りを薄くせずに毎月の料金だけを減らせます。
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